冷罨(冷却)法、固定法
ケガ(骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷)の初期症状として炎症症状があります。
【炎症の4徴候】 発赤(赤くなっている) 熱感(熱をもっている) 腫脹(腫れている) 疼痛(痛みがある)
その際は原則的にライス(RICE)の処置を行います。
Rest | 安静 | 患部を安静に保つ |
Icing・cooling | 冷却 | 患部を冷やす |
Compression | 圧迫 | 患部を圧迫する |
Elevation | 挙上 | 患部をできるだけ心臓より高い位置で維持する |
当院での処置としてだけではなく、普段の生活でケガをしてしまった場合ににも役立ちます。
R 安静 |
●痛めた患部は敏感になっているので、極力刺激を与えないようにします。 ★患部を固定する。 (金属副子・樹脂副子・厚紙副子・包帯固定・テーピング固定 など) ★患部を動かさない。 足や脚なら⇒歩行をなるべくしない・荷重をかけない など。 手や腕なら⇒なるべく使わない など。 首や腰なら⇒痛みの出る向きに向けない、かがんだりしない など。 |
I 冷却 |
●痛めた患部は、熱をもって痛みがあらわれる(炎症)ので、それを和らげるために冷やします。 ★患部を冷やす。 氷のう(氷と水の入った袋)で患部を10分〜20分ほど冷やします。 ★冷シップを貼る 消炎・鎮痛作用があります。 |
C 圧迫 |
●痛めた患部は腫れがあらわれ(炎症)ますので、適度に圧迫を加えます。 この腫れは初期には必要なものですが、過度に大きくなると水泡(水ぶくれ)を形成してしまったり、腫れが患部に残ると治癒の遅延につながってしまいます。 ★包帯や綿花などで圧迫する。 ★“手当て”という言葉があるように、適度に手で圧迫するのも効果あり。 |
E 挙上 |
●痛めた患部をできるだけ高挙することにより、腫れを引かせ痛みを軽減させます。 ★なるべく患部を高い位置に維持する。 手や腕なら⇒日中は三角巾などで挙げておく・机や肘掛けを利用する など。 ⇒夜間は胸の上に患部を置き就寝する など。 足や脚なら⇒日中はなるべく椅子や台の上にのせる など。 ⇒夜間は毛布やクッションなどを利用し挙げておく など。 |
当院が症状を拝見してから施術内容を決定いたします。
したがって「テーピング固定のみの依頼」等は受付けておりません。予めご了承ください。